厳選怖い話
角田の森の廃屋

この怖い話は約 8 分で読めます。

110 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/18 11:01
【復活!】角田の森【目黒区の…】http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1061203957/-100
ってスレで見つけた話をコピペすんね。
17本あるんだけど、ガイシュツですか?

23 名前:sage 投稿日:03/08/19 23:01
あれは小学6年の夏休みの事でした
友人のHとTが角田の森で遊んでいた時、Hが奥の廃屋へ行ってみようと言い出したそうです
当時、私達は角田の森でよく遊んでいましたが、それは道路に面した崖の様に反り立った部分から飛び降りたり、
木のツルにぶら下がってターザンの真似事をしたりといったもので、森の中へ入る事はありませんでした

もちろん廃屋があることは知っていましたし、一部の怖いもの知らずの先輩や同学年の子がその廃屋に忍び込んで何かを見たという噂も聞いてはいましたがまだ日の高い日中でしたが、Tはどちらかというと臆病な性格だったので「やめたほうがいい」とHに言ったそうですが
聞き入れず、結局Hが一人で廃屋に行き、Tは森の崖の上で待つ事になりました

Hが森の奥に消えてから数分が経った頃でしょうか、突然「うわぁぁぁぁぁ!」という叫び声とともに物凄い形相のHが森の奥から飛び出してきたのです

ただならぬ雰囲気を察したTはHの先に立って一目散に逃げ出し、二人は死に物狂いで走って近くの寺の境内に駆け込みました

息を切らせながらTがHの顔を見ると、その顔は青ざめ、目はうつろでした
ただ左の頬だけが赤く染まっていたそうです
何も話さないHを心配し、Tは自分の家へHを連れて行きました
ようやく落ち着いてきたHは、廃屋で何があったのかを語り始めました

24 名前:sage 投稿日:03/08/19 23:02
Hは森の中に入り廃屋の前へと出ました
その廃屋は、壁はボロボロで窓は割れ、もう何十年も人の手が入っていない感じでした

Hはその異様な雰囲気にたじろぎながらも、勇気を振り絞って引き戸に手を掛けたそうです

その時、廃屋の脇から70歳位の婆さんが突然飛び出てきて、Hの手首を掴みました

あまりの事に声も出ないHが立ち尽くしていると、さらに同じ歳位の爺さんが廃屋の脇から出てきて
絞り出すような声でこう言ったそうです

「坊主、ここで何やってるんだ」

その爺さんの手には包丁が握られていました
「すいません、すいません」とHはひたすら謝ったそうですが、婆さんは物凄い力で握った手首を放さず、爺さんはHの前に回りこんで、顔を覗き込んできました

そして、突然Hの頬を力まかせに平手打ちしたそうです
その瞬間Hは目が覚めたように婆さんの手を力一杯振りほどいて、Tの待つ森の入り口へ駆け出したのです

翌日私は学校のプール教室で、仲の良かった四人組のもう一人Yとともに、二人からその話を聞きました

Hの話によれば、あれは幽霊などではなく間違いなく生身の人間であったとのこと
あんな所に人が住んでいるというのは、にわかには信じ難い話でしたが、TはHの頬が赤く腫れているのを見ていましたし、
Hがそんなにうまい嘘をつけるとも思わなかったので、私はその話を信じました

ただTはHが捕まっている間、廃屋の方からの物音や話し声などを一切聞かなかったそうです

森の入り口から廃屋まではそんなに離れてはいないのですが

25 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:03
それからしばらくは、角田の森へ行くことはありませんでした
ところが一週間ほどたったある日、ダイエーの7階で遊んでいた時でした
Hが「今度夜にあそこへ行ってみようぜ」と言い出したのです
あんなに恐ろしい思いをしたのにこいつは何を考えてるんだと思いました
今思えば、ガキ大将的な存在だったHは、無様な姿を見られた事が我慢ならなかったのでしょう

Tはすぐに反対しましたが、Yがやけに乗り気で「行こう、行こう、大丈夫だって」
と私やTをしつこく誘いました

私も内心は絶対に行きたくないという気持ちでしたが、ここでビビッたらかっこわるいという思いが先に働き、Yの粘りもあって最後には「別にいいよ」と答えたのです

結局Tは、親が夜の外出を許してくれないという理由で参加しないことになりました

その翌日の夜9時半、私達はサレジオ教会の前で待ち合わせました
そして自転車をサレジオの前に置き、私達は角田の森へと向かったんです
昼間でも不気味なこの森、夜に見るそれは表現し難い異様さを放っていました

魔界への入り口というか、悪霊の巣窟というか、とにかくそれ以上近寄るなという邪悪な意思を発している様に感じました
私はすっかり怖気づいてしまい、「やっぱりやめよう、やばいよ」と言いましたが、
YとHは聞く耳を持たず
「ここまで来て何言ってんだよ、いくぞ」と崖を登り始めました
すぐにでも逃げ出したい気分でしたが、一人でサレジオまで戻るのも怖かったし、森
の前で一人で待っているのもご免でした
ほとんど半泣きで二人の後を追ったのです
真っ暗でほとんど何も見えない中、手探りで腰をかがめ、物音を立てないようにしな
がら、私達は廃屋の前まで辿りつきました

26 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:05
私の心臓は早鐘の様に、激しく脈打っていました
そんな私をよそに、Yは一人で廃屋の脇に回り、ガラスの無い窓から中を覗き込んだ
のです
Yは虚勢を張っていたのか、本当に強心臓の持ち主なのか、私は信じられない思いで
Yの行動を見ていました
言いだしっぺのHでさえ、私の横で動けずにいましたから
「何だ、誰もいねぇじゃん」
Yは持参した懐中電灯を点け、それを私とHの方に向けてそう言いました
「じゃあ、入ってみようぜ」
Yはしゃがみ込んでいる私達の前へ来て、引き戸に手を掛けました
引き戸がそのボロボロの外見に似合わず、スーッと静かに開いた瞬間を何故か今でも
鮮明に覚えています
Yが懐中電灯で室内を一通り照らし、「大丈夫だ、入ってみよう」と私達を振り向き
ました
先にHが立ち上がり、私もその後を追いました
Yのあまりにも平然とした語り口に、私もHも拍子抜けしたというか、現実感を失っ
ていたんだと思います

27 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:06
YとHが懐中電灯で室内を照らし出すと、意外な程片付いた室内が現れました
というより、ほとんど何も無かったのです
部屋の正面奥に置かれた祭壇のようなもの以外は
Yがその祭壇を照らし出しました
それは実際には祭壇と呼べるようなものではなく、小さな長方形の机の上に
両脇にはカップ酒のコップを花瓶代わりにして花(と言っても、雑草のような物)を
生けたものが置いてあり、
その真ん中にお札が立てかけてありました
「ん、ジンカ?何だこれ読めねぇや」とお札に書いてある漢字を見て、Yが言いまし

私もお札の文字を見ましたが、漢字の苦手だった私には読めず、何かお経の様なもの
が書いてあるのかなと思いました
と、それまで黙っていたHが突然その祭壇を蹴り上げたのです

28 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:06
ガシャンと音を立てて、祭壇はひっくり返りました
私とYがびっくりしてHの顔を見ると、Hはひっくり返った祭壇を見下ろしながらポ
ツリと「仕返しだよ」と言ったんです
その時です
何とも形容し難い「ゴォォォォォォォ」という唸り声というか、音というか、とにか
く得体の知れないものが聞こえたのは
どこかから聞こえるというより耳のすぐそばから聞こえる様な感覚で、不協和音とい
うか生理的に不快なものでした
地震が来る時に、遠くから地響きの様な音が聞こえる事ありますよね
あの音を人の声で叫んだような、とにかくこの世のものとは思えない恐ろしいもので
した
私は声にならない声を上げながら廃屋を飛び出し、暗闇の中を森の出口へ駆け出しま
した

29 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:07
YとHもすぐに私の後を追い、お互いに先に行く者を引っ張り合いながら、我さきに
と走りました
何度も窪みや木の根っこにつまずき、転びながらなんとか崖まで辿り着き、崖を滑り
降りて森の外へ出ました
サレジオに着くと、自転車に飛び乗りお互いの事など気にも留めず、とにかく早くあ
そこから離れたい一心で自転車を漕ぎました
私は無意識になのか、家の方へ自転車を走らせていて、このまま帰ろうと自転車を漕
ぐ足を速めました
もう他の二人はどこへ行ったのかも分かりません
自転車を必死に漕ぎながら、ずっと私のすぐ後ろを何かが追ってくる様な感じがした
のを今でも覚えています
後にも先にもあれほどの恐怖を感じたことはありませんでした
息も絶え絶えに家に着き、両親の寝室に駆け込み母親の布団に入りました
母親は私の様子に驚き、「どうしたの?何かあったの?」と何度も聞きましたが、私
はただ「何でもない」と答えるだけでした
直感的にこの事は誰にも話しちゃいけないと、思ったのです
私はいつの間にか、眠りに落ちていました

30 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:07
翌日の朝も母親が昨日の夜の事を聞いてきました
私は小刻みに震えていたそうです
私は「友達の家から帰る途中に、変な人に追いかけられた」と嘘をつき、その場をし
のぎました
母親は納得したようでしたが、夜の外出は禁止されてしまいました
私がその日のプール教室を休んで家にいると、Yから電話があり、会うことになりま
した
Yの家に行くとHとTも来ており、当然話は昨日の夜の話題になりました
三人が三人ともあの声の様なものを聞いており、Yは廃屋から出る時に何かに足首を
掴まれた感じがしたそうです
その後、私と同様に他の二人も何とか無事に家に帰れたとの事でした
私とYは、Hに何故祭壇を蹴り飛ばすような事をしたのかを聞きましたが、「仕返し
しただけだよ」と答えるだけでした

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