短くて怖い話
返された花束

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ある朝通勤中に事故現場に行き会った。
既に救急車は呼ばれた後で、到着を待っている状態。
何か出来ることは無いかと、被害者に目を遣って後悔した。
頭蓋骨らしき物が一部露出して、意識はあるのかないのか片足が地面を擦り続けていた。
足からも骨が飛び出していた。
堪える間もなく私は蹲って吐いてしまった。

ショックと自己嫌悪で1日ぼうっとして過ごし、帰りはその場所を通のが嫌で
違う道を使った。
数日後、その事故現場に花が供えられていて、被害者の方が亡くなった事を知った。
名前も知らない方だが、何かの縁だと思い私も花を供え手を合わせた。

事故から一ヶ月と少したった朝、家の郵便受けに枯れた花が突っ込まれていた。
特徴のある包装紙と、白いカーネーションを中心にした花束は私がお供えした物だった。
悪いいたずらかも知れないけど、亡くなった方が重傷者をみて吐いてしまった私の無礼を怒り
花束を突き返してきたような気がして怖かった。
ちょうど引っ越す寸前で、その後は何も無かったが道路に供えられた花を見るたび思い出す。
亡くなった方、吐いたりして本当にごめんなさい。
何も出来ずにすみませんでした。
ご冥福をお祈りします。

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