田舎・地方の習慣
身近な恐怖

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小学校の頃の話。
夏休みは従兄弟の家に泊まりに行くのが恒例になってて(泊まるっても3週間とか)、
散々遊んで家に帰ると宿題が山積み、毎年そんな感じだった。
小学校3年くらいかな、従兄弟の兄ちゃんが「くわがた取りに行こう」って誘ってきたので快諾。
昼から行くことになったので、川でひとしきり泳いだ後に近くの山へ出発した。
(最近になってナビがついてる車でその辺を通ったら、思い切り火葬場の裏だった;)
それにしても山へ入る道というものは、必ずと言っていいほど小規模な墓場がいくつかある。
その墓場の奥から山へ入るのだが、昼間で墓場といっても墓石が数個並んでいる程度のもので、怖くはない。
しかし、その日は様子が違った。墓場の前で従兄弟が止まった。
従兄弟が指差す方向には、墓石にボロ雑巾のように引っかかったシカの死骸があった。内臓は食い荒らされていて、首がねじ切れていた。
こんなことができるのは熊くらいしかいない。
しかもこの日差しの中で死骸の肉はピンク色で、血は乾いていない。

――確実に近くにいる。洒落にならん。なっとらん。

従兄弟と俺はしばらく固まったままだったが、風が吹き木々がざわめいたが刹那、一目散に逃げ出した。
その夜、網戸にコクワガタのオスが飛んできた。なんとも複雑な気分になったのを覚えている。

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