本当にあった事件
タンク山アンテナ基地内

この怖い話は約 8 分で読めます。

ちょっと違った角度の怖い話をしてみたい。

今から11年くらい前だろうか?神戸須磨区の出来事。あらかじめ言っておくが、
これは霊やら、化け物の類の話では無い。人間の怖い話。そして、自分が知っている
限りの実話である。おそらくこの話を知っている人も多いと思うが、その真相を知っている
人はいないだろう。そして、この話を最後まで見て嘘だと思うのなら、自分なりに調べて
貰えば、その不思議さに気づくはずだ。本もたくさん出ているし。ネットでそれなりの情報
を得る事もできる。
本題に入ろう。小学生のJ君がある日突然行方不明になった。両親は心配し、警察に捜索願い
を出した。この頃神戸では小学生が襲われる事件が多発していたので、翌日から公開捜査と
なった。地元の人間も公開捜査に協力し、警察も含め計400人大勢での捜査が行われた。

警察は警察犬を連れ、2日間公開捜査をしたにも関わらずJ君を発見する事はできなかった。
そう。これは過去に起きた大事件神戸連続幼児殺傷事件である。
みなも知っている通り当時14歳の少年が犯人となり、この事件は幕を閉じた形になる。

通常犯人逮捕で事件の幕は閉じるが、この事件は犯人逮捕によって幕が開いた。

ここで重要なのは2日間400名以上の人間で行った公開捜査でも遺体を見つけられなかった事だろう。
ちなみにこの2日間と言うのは5月25日、翌日26日である。この日付が重要なので頭にいれておいて
貰いたい。

38 : 本当にあった怖い名無し : 2012/02/22(水) 19:11:44.05 ID:4v7tXfgA0
結論から言うと、遺体の同体部分は通称「タンク山アンテナ基地内」で発見される。
そして頭部は中学校正門前に置かれていた。両方とも5月27日である。

当初警察は「J君はタンク山以外の場所で殺害され、公開捜査を打ち切った27日にタ
ンク山に運ばれた。」という見方だった。この根拠は2つ。

1・J君の遺体(同体部分)にタンク山の土が付着していなかった事。

2・何より2日間の公開捜査でもタンク山アンテナ基地内で遺体が発見できなかった事。

タンク山というのは地元の人なら分かると思うが、人が行方不明になったとしたら真っ先
に疑う場所である。事実公開捜査の2日間でも警察、地元住人はタンク山を疑い、捜索していた。
それでも同体部分は見つからなかった。

いざ犯人が捕まり、蓋を開けてみれば(調書を見てみれば)驚くべき内容が載っていた。
なんと犯人はその場所(つまりタンク山アンテナ基地内)から遺体は移動していないという。

ちなみに27日に同体部分が見つかった時はいとも簡単に胴体部分が発見されている。
公開捜査を打ち切った日にも関わらずにだ。

新聞記事(犯人逮捕前)にもこう書かれていた。
「用意周到な犯人が珍しく慌てぶりを思わせる状態でJ君の胴体部分が発見された。
アンテナ基地内から足がはみ出し、犯人の慌てぶりを思わせる状態で発見された。」

この状態でなんで公開捜査で発見できなかったのか?警察犬もいて死臭にすらも気
づかなかったとでもいうのだろうか?死後2日たっているのにか?

39 : 本当にあった怖い名無し : 2012/02/22(水) 19:12:35.84 ID:4v7tXfgA0
否。常識的に考えてもタンク山で殺害された事事態が嘘だろう。仮に犯人の供述
どおりだったとするなら、2日間の公開捜査で見つけられなかった事はどう説明するのか?
犯人の供述に嘘があったとするなら話は更におかしな方向へと進んでいく。

犯人は14歳の少年である。自分の場所も、車すらも持っていない人間が、「人間の同体
部分」をどう誰にも見つからずに移動するのだろうか?仮に見つからずに移動できたとして
どこに隠すのだろうか?

不思議なのはこれだけではない。同様に頭部に関しても不思議すぎる事がある。
頭部は午前6時40分に学校の正門を開ける用務員の通報によって発見された。

そして当初の警察の見方は「犯人は午前5時30~午前6時40分の間に頭部を正門に
置いた。」としていた。

この根拠は以下の2つ。

1・午前5時~5時15分の間に頭部は無かったという多数の目撃証言がある事。

2・午前5時30~6時40分の間に頭部の位置が何度も変わっていたという多数の
  目撃証言がある事。

しかし犯人の調書を見てみれば驚くべき事が明らかになる。
「僕は午前1時~午前3時の間に頭部を正門に置きに行きました。」

だとすると、多数の目撃証言はなんだったのだろうか。ちなみに犯人は
この日(すなわち27日)に午前5時以降完璧なアリバイがある。

40 : 本当にあった怖い名無し : 2012/02/22(水) 19:13:12.30 ID:4v7tXfgA0
自分の分を読み返して見ると説明が不十分な所があるので付け加えておく。
調書によればJ君殺害は24日である。そして、タンク山アンテナ基地付近から
タンク山アンテナ基地内に遺体を移すものの、その後大きな移動はしていない。

大きな移動をしていないというのは、24日に殺害するがこの日に頭部を切断した
わけではない。頭部を切断したのは翌日の25日である。
25日に頭部を切断する際、一旦遺体を取り出すために少しだけ移動するものの、
大きくは移動していないという事だ。

つまり25日、26日の2日間の公開捜査で胴体部分が発見できなかったのはおかしい
のである。

おかしいと言えば切断した25日だろう。犯人は調書でこう語っている。
「フッと(24日の)夜中に頭部を切断したくなって翌日頭部を切断する事を思いつく。」

そしてその思いを実行に移すのだが、ここが最も不思議な所だろう。
「25日の午後1時~3時の間に首を切りに行きました。」

先も触れている通り25日というのは公開捜査の真っただ中である。調べてみれば
分かると思うが、5月25日は日曜である。つまり犯人は公開捜査の中の真昼間しかも
日曜日に地元住人なら誰もが疑うタンク山アンテナ基地内で誰にも見つかる事なく
頭部の切断に成功しているのである。

最も、偶然に偶然が重なって奇跡的に見つからなかった可能性は否定できない。ただし、
それは結果論であって、実際の本人の心境は「いつ人が訪れるかも分らない中ドキドキしな
がら、頭部を切断した」はずだ。

しかしその臨場感に関しては調書には一切触れていない。

41 : 本当にあった怖い名無し : 2012/02/22(水) 19:14:00.02 ID:4v7tXfgA0
なぜここまで私がこの事件に詳しいのかというと、犯人の同級生だからである。
同じクラスメイトだったというだけで、友人としての交流は一切無かった。当時
犯人逮捕された時、自分は「そんな訳ないだろ?」と思ったのが率直な意見だった。

もちろん根拠に基づいた意見ではない。自分の知っている限りの彼の性格を考えた
だけの意見である。時間がたつにつれ、「確かにやったと思えばそうなのかもしれないな。」
という意見に変わってきた。

もちろん自分自身も公開捜査にも協力した。これは自主的な物ではなく当時学校のPTAからそういう
支持があったからだ。タンク山もそれなりに捜索してみたが、特に変わった様子もなかったのは記憶
している。地元の事件だからこそおそらく他の地域の人よりもニュースやテレビにも釘付けになった。

そして文春がこの事件の調書を公に公開したのを機に、これはおかしいぞ。と疑い始めたからだ。
現時点で何がオカルトなのか読んでいる人はまだ分からないかもしれない。
しかし最後まで読んでもらえれば、この事件のオカルトに気付いてもらえると思う。

42 : 本当にあった怖い名無し : 2012/02/22(水) 19:14:50.47 ID:4v7tXfgA0
話を神戸連続幼児殺傷事件に戻すが、当時の新聞記事で最も自分が恐ろしいと思った記事を
記憶しているから載せておく。もちろん文体は少しかわっていると思うが、この内容はほとんど
同じと思う。

「捜査本部は当初27日午前5時30分~午前6時40分の間、犯人が頭部を置いた正門前付近に約
1時間にわったて潜んでいたと見ていたが、この時間帯は既に人の通りも多く、見つかるリスク
を背負ってまで現場付近に潜み、何度か頭部を移動したのは考えにくいという。」

この文章のどこが恐ろしいのか、初めて読んだ人は理解ができないだろう。ただし事件の内容
を理解してからこの記事を読めば、いかに恐ろしい内容か理解できるようになると思う。

とりあえず上の新聞記事をもう一度読んでもらいたい。よく見れば分かると思うが、これはあく
までも警察の「考え」でしかない。
警察は「見つかるリスクを背負ってまで現場に潜んで犯人が頭部を移動するわけがない」と
「考えた」わけだ。

ただし、5時30分~6時40分の間に頭部が何度も移動していたというのは多数の地元住人の目撃
証言であって、「考え」よりも信頼度が高いものなわけだ。
皮肉をこめて言えば警察は「地元住人の目撃証言はあてにならない」と「考えた」わけだ。

もちろん警察にもそれなりの根拠に基づく考えはあったと思われる。この考えについては後で
説明する。

43 : 本当にあった怖い名無し : 2012/02/22(水) 19:15:41.01 ID:4v7tXfgA0
一応勘違い無いように説明しておきますが、「冤罪」の可能性について話そうとしてるわけではありません。
誤解しないで下さい。

「地元住人の目撃証言はあてにならない」と警察が「考えた」のは頭部の位置や向きが変わっていた
という目撃証言だけではない。後にガセネタと言われ、すべてあてにならない。と警察が「考えた」
目撃証言は誰が見ても理想的な犯人象だったと思える。

まずJ君がほとんど目撃される事なく連れ去られている事から車を使った犯行だと考えるのは自然で、
当初目撃証言の多かった「黒い不審なブルーバードに乗った男」は重要な目撃証言だっただように思う。
この「黒いブルーバード」は事件の起こる1か月前からJ君宅付近で何度も目撃されている。

J君宅付近でしか目撃されていないのなら、犯人が捕まった時点で「無関係だった」ですまされる
だろうが、もはやこの「黒いブルーバード」無関係ではすまされない目撃証言まである。

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