ホテル・旅館

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965 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/12/03(土) 05:07:27.71 ID:jzVZE2aD0
文章にするとたいした事でもない感じだが、今まで一番洒落にならなかった体験を書く。

去年の夏に彼女と江ノ島へ旅行に行った時の話なんだが、
真夏の炎天下の中、江ノ島のあちこちを歩き回るような過ごし方をした。
足場の悪い階段状の岩場を上がったり下がったりと半日かけてそんな観光をしてたもんだから
旅館に戻る頃にはくたくたになり、晩飯を食べ、風呂につかり布団に入ると二人ともすぐに寝てしまった。

眠りについて1時間ぐらいたった時だと思うが、仰向けに寝ていると
耳元でごぽごぽだかこぽこぽといった水が湧いてくるような音がきこえた。
まぁ江ノ島の島内にある旅館なんで窓の外には海が広がってるし、
水気はあるんだが、水が湧くような事に心当たりがない。
寝ぼけながらも、どうなってるんだと思ったんだ。

起き上がろうとすると、どうも身体が重い。
ああー疲れてんなぁーなんて思いながら右肩を上にするように寝返りをうったんだ。

ちなみに布団を二つ並べて俺の左側に彼女が寝てる状態なので
上の感じに寝返りをうてば彼女の寝顔が見れる状況ね。

まぁそんなもんで、寝返りをうち、ふと彼女の方に目をやるとさ
俺の頭と彼女の頭の間、ちょうど枕一個分のスペースがあるんだけど
そこにもう一個、頭があるのね。

何かの見間違いだろうと、目を凝らすけどやっぱり頭なんだ。体はなくて。
丁度寝ている彼女の顔の高さと同じくらいの位置で浮いてるの。
それがゆっくり、くるくる回ってるもんでさ俺は怖さよりも状況が分からずぽかんとしてた。

966 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/12/03(土) 05:12:47.35 ID:jzVZE2aD0
豆電球にしてたから白い枕カバーやらシーツなんかはうっすらオレンジ色で照らされてるんだけど、
その頭は殆ど白に近いような灰色の顔色だった。それがすごく印象的だった。
髪の毛は細く艶やかだけど清潔な感じはしなかった。
なんか、じっとりというかベターって張り付く感じかな。

それが、くるくるくるくるとゆっくり回っててさ。
しばらくぼーっと見てたら、ふと目が合ったんだ。
なんか直感的に、やべって思ったのね。
今までどこを見ているかも分からなかった空虚な表情だったのに、
目が合った瞬間にじわじわと笑顔に変わったんだ。

その顔が以前ネットの画像で見たアンドレイ チカチーロの笑顔そっくりで、ものすごく怖かった。
特に目元はそのまんま、けしてプラスの感情から作られるような笑顔じゃないの、
狂気というか狂喜って言葉がすごく当てはまるような表情をしてた。
その表情で顔を凄まじく横に振るわせるんだ、もうこ刻みにブルブルブルブルブル!!って。
残像で首が二つあるんじゃないかってぐらい。

流石にここまでくると恐怖を感じて動くに動けず、
ただ、その頭を見ている事しか出来なかった。
どれくらいの間それを見てたかは分からないけど気がついたらそれは消えていた。

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