洒落怖
蕎麦屋

この怖い話は約 3 分で読めます。

私が高校生の頃に実際に体験した話をしようと思います。
今でもトラウマになっている、自分にとっては死ぬ程洒落にならない怖い話。
長くなりそうだったので書き溜めたものを幾つかに分けて書きます。
普段は読み手ばかりで書き手は初めてなので拙い点多々あるかと思われますが、暫しお付き合いください。

突然ですがここで一つ補足をしておきます。
自分は所謂見える人です。昔から色々な姿を見たり声を聞いたりしていました。
よくないものを避けれるよう助けてもらえる事もありましたが、逆にちょっかいを出された事も。
一応善いものか悪いものか区別はつきます。
以上で捕捉を終えて本題へ。 事の発端は休日に家族と買い物へ出掛けた帰りでした。
季節は秋から冬に差掛った頃。
その日も一層肌寒さが増していたので、暖かい蕎麦でも食べて帰ろうという話になり
帰りに馴染みの蕎麦屋さんへ入って食事をしていくことに。

立ち寄った蕎麦屋さんではお昼時なだけあって沢山のお客さんがいましたが
思いの外順番が早く来て暖かいとろろ蕎麦を食べてまったり過ごしていました。

しかし、食事を終えた頃異変が起きました。

急に頭痛が走り「疲れかな?」と考えていると今度は体の力が上手く入らなくなり
遂には頭がぼうっとし始めて何も考えられなくなっていったのです。
それと同時に何処からともなく『ずる…ずるっ……ずず…』と何かが這うような音が。
その音は耳元で聞こえるようにも、頭の中に直接響いているようでもありました。

これはマズイと直感し、ふと身体を見てみるとぼんやりと何か奇妙なものに巻きつかれている事が発覚。
まさに「気が付いたころにはもう遅い、手遅れ」といった状態で、全身の血の気が引いて行くのを感じました。

身体が上手く動かず声もロクに出せずに固まっていた私を見て
異変に気が付いた母が何度も体を揺らしながら声を掛けますがうまく返答出来ず。
それでも途切れ途切れになりながらも変なものに憑かれたとなんとか伝え、
騒ぎに気が付いた父に抱えられながら店を出て車まで運んでもらって急いで家へ帰ることに。

車に揺られる中、タイヤや車内の音楽に混じって聞こえる
『ずる…ずる…ぐじゅ、ずる……』と一際異質な音は消える事なく鳴り続け、
巻き付かれるだけでなく頭や肩、背など至る所から痛みもなくただずるりと
何かが体内に入られているのが感覚で分かり戦慄したのをはっきり覚えています。

時間が経つにつれて次第に姿が鮮明になっていくその奇妙なものはムカデのような姿をしていました。
汚く濁ったビー玉の様な目が沢山付き、全体の色を赤黒く、身体をぬめらせ肉々しくしたような
何とも気持ちの悪い姿に益々恐怖心を煽られる事になったのは言うまでもなく…

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