洒落怖

この怖い話は約 7 分で読めます。

>>1
スレ立て乙です。
早速ですけれど、怖い話書きます。
ちょっとワケが分からない話なんですが…。
僕は、いわゆる「見えないタイプの人」です。
今まで近くので人間がそういう体験をしたという話も聞かなかったし、
もちろん自分自身そういった実体験もありません。
聞いたものといえば噂の噂であったり、作り話と分かるものばかりでした。
テレビの心霊特集を見てもその時怖いだけで、
見終わった後友人と電話で話せばスッカリ忘れているようなそんなタイプの人間です。

7 名前: 6 2006/08/02(水) 15:44:37 ID:9ulvH9Vv0
見えないのに…というか、見えないからなのか、
夏になると、肝試しに怖そうな場所に友人とドライブに行ったり、
いきなり怪談トーク大会に突入したり、怪談本を読んだり、テレビ番組を見たりもしていました。
それでも、やはりそんな体験など自分には無縁のことだったのです。
つい先日、私は街の本屋へ行き、季節柄平積みにされていた「怖い話」の本を買いました。
今月(8月)の中ごろに仲間とバーベキューをするので、その時に話す怖い話の仕入れのためでした。

8 名前: 6 2006/08/02(水) 15:45:13 ID:9ulvH9Vv0
しかし、全て読んだものの「すごく怖い」という話はありませんでした。
「なんかイマイチだなぁ…」と思い、インターネットで探すことにしました。
2chを開き、いつも見ている板ではなく『心霊』とかそういった類の板を探してみます。
『オカルト』という板を見つけました。「あ、これかなぁ」と思い、開いてみました。
いくつか求めているようなスレタイがあったので、カチカチ覗いて見てみます。
スレッド一覧を見ると『死ぬ程洒落に~みない?』というのがあります。
このスレです。ようやく求めているスレが見つかったと思い、wktkしながら開くことにします。

9 名前: 6 2006/08/02(水) 15:45:47 ID:9ulvH9Vv0
>>1を読むと、この歴史のありそうなスレにはまとめサイトがあるんだと知りました。
400ほどまで伸びていたレスをざっと斜め読みすると、まとめサイトへ移動しました。
そこにはランキングがあり、とても見やすい構造で、いくつか「ktkr」と思うくらい怖い話もありました。
ちょっと肌寒い心地よい恐怖を覚えながらも、その中の一つを、(申し訳ないですが)コピペして保存することにしました。
文全体を反転させ、『コピー(C)』を選びます。そしてメモ帳を開いて『貼り付け(P)』をクリック。
ペーストを追え、きちんと貼り付けができたか確認しようと、読んでみると
予想と違う文が貼り付いていることに気付きました。
怖い話とは一切関係ないワケの分からない新聞記事のような文が延々を書かれているのです。
「あれ?」と思い、再度ブラウザでまとめサイトを確認しますが、そんな文はどこにもありません。

10 名前: 6 2006/08/02(水) 15:46:52 ID:9ulvH9Vv0
コピーをミスし、どこか忘れたところでコピーしたクリップボードを誤って貼り付けたと思い、
再度コピペすることにしました。
同じ作業をして、メモ帳にある新聞記事のような本文を全選択し上書きの『貼り付け(P)』。
メモ帳は一文字も入力のない白い画面になりました。
「はぁ?」1年も使っていないPCなのにもうおかしくなってきたか?と不安になりました。
「それとも何かのウイルス?」それにしてはあまりに地味です。
もう一度コピペしてみると、今度は砂時計のアイコンが出て完全に動かなくなりました。
Ctrl+Alt+Deleteでメモ帳を強制終了します。

11 名前: 6 2006/08/02(水) 15:47:27 ID:9ulvH9Vv0
タスクマネージャの画面に気を取られていると、堆く積もった背後のゴミの山からカサッと音がしました。
一瞬にしてそちらに気が向きます。
「ゴキブリ!?」
今までゴキブリを自分の部屋で見たことはありませんが、多くの人と同じく、僕もゴキブリには恐怖します。
じっと動きを止めてコンビニの袋やパンの空き袋、空き缶などが散らかったゴミの山を凝視します。
耳も済ませます。
フゥゥゥ・・・・ン
という音がして慌てて振り返ると、PCが落ちていました。
なぜかシャットダウン。意味が分かりません。確かタスクマネージャとIEが開かれており、終了系は何も操作していません。

12 名前: 6 2006/08/02(水) 15:48:02 ID:9ulvH9Vv0
ジッ!!!!!
PCに目をやっていると、今度は突然また背後で耳を劈くような大音響の音が響きました。
吸い込んだ息が驚きで吐き出せません。それほどの短い短い大音響。
心臓がドキンドキンと脈打っています。恐怖などではなく、単なる驚きで。
そんな状態で背後を見ていると、万年床の布団の上にポトンと黒い何かが転がっているのが視界に入りました。
「ゴキブリいたっ!」
と思いましたが、どうやらソレはひっくり返って死んでいるようです。
恐る恐る近づいてよく見ると、それはゴキブリではなく、蝉の死骸でした。
あぁ、さっきの音は蝉の鳴き声だったのか…とほっとしたものの、
僕の部屋には蝉が入ってくる隙間などありません。
一つしかない扉は廊下へとつながっていますし、窓は錠をかけたまま数ヶ月開けた記憶がありません。

13 名前: 6 2006/08/02(水) 15:49:18 ID:9ulvH9Vv0
多少小首をかしげながらも、ティッシュで死骸をつまみ、コンビニの袋に入れて持ち手を堅く結び処理します。
理解の範疇だった出来事に胸を撫で下ろすと、意識はPCに戻りました。
「なんか調子おかしかったから確認しないと」
そう思って再度起動します。
不安をよそに、PCは何の問題もなく立ち上がり、IEも開くことができました。
『お気に入り』から先ほどのまとめサイトを開いてみることにします。
やたら時間がかかって右下の緑のバーが少しずつ進みます。
やっと開いたと思うと、突然ディスプレイが真っ暗に。またシャットダウンしたのです。
「おいおい…」
声になるかならないかのような独り言で愚痴を言うと、次の瞬間凍りつきました。

14 名前: 6 2006/08/02(水) 15:49:52 ID:9ulvH9Vv0
僕は部屋の中央を跨いで、ベランダのガラス窓を背にしてPCに座っているのですが、
PCのディスプレイに写り込んだ景色、そのベランダに見たことの無い女が立っていたのです。
え?え?え?え?え?え?何?誰?え?
体が固まってどうしようもありません。背中からスゥーっと体温が奪われるような錯覚を覚えます。
何をすればいいのか、何が起こっているのかも分かりません。
こいういう時、霊的な体験の無い僕みたいな人間は、その時の僕と同じくこう思うと思います。
「やばい…変なヤツがいる」
変質者だと思った僕は、振り向いたら気付かれたら、逆上されこちらの身が危ないと思いました。
なんとか気付いていないフリで警察に連絡しなければとグラグラする頭でなんとか考えます。
どうしよう、どうしよう…!

15 名前: 6 2006/08/02(水) 15:50:24 ID:9ulvH9Vv0
何度見ても動かないその女はこちらを見ているようなアングルで一切動かずに立ち続けています。
髪の毛は黒くて、毛先に軽いパーマ。肩ほどの長さです。
ダッフルコートのような上着を着ていて、その下から膝丈ほどの黒か紺のスカートが覗いています。
手には何も持たず、なにか無心で立っている様子です。
それを確認すると、僕の中にある「あれは間違いなく変質者」という思いが改めて固まりました。
夏なのに、ダッフルコート。なんとも気味の悪い女です。
今は淡々と書き綴っていますが、その時の僕はパニックにリーチがかかった精神状態です。
真っ暗のディスプレイを見つめ、頬をボリボリ掻いていたと思います。

16 名前: 6 2006/08/02(水) 15:51:03 ID:9ulvH9Vv0
考えているつもりで、考えていなかったのでしょうか、
半分無心だった僕は、ディスプレイに写っていた女をもう一度ディスプレイ越しに確認すると、
警察に電話しようと思っていたんだ、とふいに思い出し、携帯電話を探しました。
できる限り首を動かさずに、限界まで目玉を動かせてうつむく様に部屋の中を見ると、
ちょうど今座っている椅子の後ろ辺りの床の上に転がっている携帯電話を見つけます。
これなら後ろ振り向かなくても届く…そう思って前にかがむようにして指先で弾くようにして携帯電話を手にしました。
よし、届いた!
そう思って姿勢を戻すと…あれ!!!
女の姿は何もありません。
慌てて振り返って直接ベランダを見てもやはり誰もいません。

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