山の怖い話
一人旅

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長い話なんだけど良いかな?
パンツも履きっぱなしの話なんだけど、聞いて欲しい。

僕は旅行していた。
詳しい事情は省くが、たまっていた有給を消化するために一週間休みを取った。
車に寝袋や着替えを放り込み、車の中で寝泊まりするような貧乏旅行だ。
出来るだけ安く、出来るだけ遠い所まで行きたいと考えていた僕は、どれだけ安上がりで旅を継続させられるかだけしか考えていなかったんだと思う。
事実、帰って来てから清算したらガソリン代と風呂代(温泉代、ケチりたくなかった)くらいしか使っていなかった。
まぁ、そんな旅行だ。
男1人の気ままな旅だ。 それで十分に楽しめた。
さて、この出来事は山陰地方で起こる。
場所の特定はマズいので詳しく書く事はしないが、まぁ、山陰地方のある山奥での話だ。

僕は、その日も車で走っていた。
高速も使わず、国道も走らず、ただただ山の中を縫うように車を走らせ、ソコにある名物を買ったり食ったり、風呂に入ったり写真を撮ったりしていた。
その日も車で走りながら突然気になったものを写真に撮っていた。

189 本当にあった怖い名無し New! 2012/01/29(日) 23:01:21.02 ID:i950x+u10
午後3時頃
僕は奇妙な風景を車内から見つける。
簡単に言えば田んぼの中にポツンとある神社なのだが、まるでその神社のために田んぼを作ったかのような、「配列正しい感じ」がその田んぼからしたのだ。
水流がある場所に、石を置く。そうすると、水流は石を避けて流れて行き、石の終わりでまた合流する。
そんな流れのある風景が、田んぼと神社で構成されていた。
そんな風景を目にし、僕は車を路肩に停め、カメラを持って神社に近づいていった。
僕には「原風景」と言う気の利いた物がない。信心深くもないし、「バチ当たり」と言う感覚も薄い。
神社と言う公共の物が土地の信仰にどのように根ざしているのかもよく分からない。

僕は写真を撮っていた。
地元では見た事のないような大きさの女郎蜘蛛とその巣を見つけ、写真を撮ったり、
虹色のトカゲを見つけたりと、特に神社には興味がなかった。
僕が感じた「流れ」のある風景は、ファインダー越しに見てもよく分からない物だった。
しかたないと思いながら、それでも少しずつ神社に近づいて行くと、神木らしき大きな木が見えた。
近づけば近づく程、奇妙な木だった。

192 本当にあった怖い名無し New! 2012/01/29(日) 23:10:31.03 ID:i950x+u10
植物に詳しくないので種類は分からないが、数本の木が絡まって一本の木になっているような、歪なツタが絡まった太い木だった。
ただ、その木の下に地蔵があったのを覚えている。
写真を撮る事に飽いた僕は、神社を見上げた。
この神社の境内に入る事は面倒だと思っていた僕は、今来た細い道を引き返す事にしたのだ。
ちなみに、真夏の話ね。

少し遠くで、空き地の真ん中で野焼きをしている地元のオジさんがこちらを見ているのに気付いた。
気になっている人を目で追う。…と言うのでは無く、正しく、注視するように、両眼でこちらを見ているのだ。
帽子を被って、タオルを首に巻き、軍手を二枚重ねていた。両眼でじっとこちらを見ていた。

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