後味の悪い話
小説のモデル

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明治時代、徳富蘆花のベストセラー新聞小説「不如帰」にまつわるエピソード。

小説自体は、
相思相愛だった新婚の若妻が 夫の出征中に結核で嫁ぎ先から送り返され
戻った実家でも冷酷な継母に邪魔者扱いされて、不遇のまま短い人生を終える話。

この物語にはモデルとなった作者の知人家族がおり、当時もそれは周知されていた。
そのため、モデルの継母には世間からの誹謗中傷が絶えず、非難の投書なども送られてきた。
が、「意地悪な継母」というステレオタイプは物語を盛り上げるための蘆花の脚色で、
実際には母子の仲は良く、一方的に離縁した婚家へ娘をかばって猛抗議したり
看護婦の資格を活かして献身的に看病したりしていた。
とはいえ、新聞小説で広く読まれたベストセラーのイメージが定着するとどうしようもなく、
風評被害は死ぬまで20年間近く続いた。

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