サイコ
挑戦ババァ

この怖い話は約 4 分で読めます。

小学生の頃妙な妖怪の噂があった。
その名も「挑戦ババァ」。

かけっこやジャンケンなど子供に挑戦してきて
負けるとナイフで刺されたり
首をしめられたりして殺されるという
なんとも恐ろしいババァである。

まぁ妖怪だから普通は実在しないのだが
このババァは実在した。
と言ってもこの妖怪の原型となったお婆さんである。

ある日友達のAが
「俺、挑戦ババァの家知ってんだ。
 帰りにみんなで行こうぜ。」と言ってきた。

「嘘だ~、誰から聞いたんだよ。」

「ほんとだよ。兄貴が言ってたもん。
 そのババァが挑戦ババァだって
 近所の人達みんな知ってるんだぜ。」

みんなかなりビビリ気味だったけど
そこはやっぱり小学生。
好奇心には勝てず学校の帰りに
10人くらいで挑戦ババァの家へ向かった。

212: 挑戦ババァ:2011/05/20(金) 00:41:53.04 ID:Wmda+2zk0
挑戦ババァの家はなんと自分の家から
数百メートルの所にありかなりボロボロの平屋だった。

「ジャンケンして負けたやつが挑戦ババァを呼んでこようぜ。」

「ひとりで行くの?やばくね?そいつ殺されたらどうする?」

で結局ジャンケンして負けたヤツ二人が行くことになった。
負けたのはBとCで二人とも結構勝気な性格で特にBは率先して
いろいろやらかすやつだったからむしろ負けて嬉しそうだった。

「挑戦ババァでてこい。俺と勝負しろ!!」

窓をガンガンたたきながらBが挑戦ババァを呼ぶ。
俺達は2,30メートル離れた場所からそれを見ていた。
挑戦ババァはいっこうに出てくる気配がなかったが、
Bのテンションはかなり上がっていて
窓ガラスに石を全力で投げ込んだ。

当然窓ガラスは割れ、俺達は
(こいつなんて事しやがる。)と思ってると
なんと家から挑戦ババァが出てきた。
挑戦ババァの見た目は60過ぎの普通のおばあちゃん
だが右手にキラリと光るものが・・・
右手に包丁を持っている。

214: 挑戦ババァ:2011/05/20(金) 00:44:39.86 ID:Wmda+2zk0
「うおー、やべー」
BとCがこっちに向かって逃げてくる。
俺達は最初、挑戦ババァが包丁を持っているのが
わからなかったがそれが包丁だとわかると
猛ダッシュで逃げ出した。

「うxz:だkpたltあpwjが%#$=^fだljd」

挑戦ババァがなにか叫びながら追ってくるが
本気で何を言ってるのかわからない。

(ホントのホントに挑戦ババァなんだ)

60過ぎの老人が小学生に追いつけるわけもなく
俺達は無事に逃げきった。

「どうする?学校に行って先生に話そうか?」

「俺が石投げ込んだのは黙ってろよ!」

「ちょっと戻ってみてこようぜ。
 挑戦ババァ足遅いから絶対逃げきれるしさ。」

相談の結果みんなで様子を見に行ってみることになった。

215: 挑戦ババァ:2011/05/20(金) 00:47:08.85 ID:Wmda+2zk0
行く途中に挑戦ババァが隠れていて
いきなり刺されたらどうしようとか、
かなりビビりながら挑戦ババァの家の近くまで行くと
挑戦ババァの家の近くでパトカーが止まっているのが見える。

挑戦ババァは訳のわからないことを叫びながら手錠をかけられ
パトカーで連れて行かれてしまった。
警察官が俺たちの所にやってくる。

「君たちが追いかけられてた小学生?大丈夫?
 怪我してない?ちょっとおはなし聞かせてもらっていいかな?」

どうやら近所の人が通報してくれたらしい。
俺達は事の顛末を警察官に話すとかなり本気で怒られた。

あのお婆さんは妖怪なんかじゃない普通のお婆さんなんだよ
石を投げ込まれたりしたらだれだって怒るよ
もう絶対挑戦ババァなんて呼んじゃいけないよ
家と学校に連絡され家でもかなり怒られ
学校では大問題となった。

まぁ特に落ちもなくこれで終わりなんだけど、
今考えてみるとつまり
「挑戦ババァ」=「朝鮮ババァ」なんだな

近所の人が「朝鮮ババァ」と呼んでるのを
子どもが聞いて勘違いしそれに尾ひれがついて
妖怪「挑戦ババァ」が誕生したんだろう
思い出すとなんとも言えない気持ちになる

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